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前科者のskittiesのレビュー・感想・評価

前科者(2022年製作の映画)
4.0
コンビニ店員と保護司という二足の草鞋の主人公。
前科者の社会復帰の為に親身に寄り添う保護司。恥ずかしながら保護司という職業を知らなかったし、こんなにリスクのありかつ社会的意義のある職業がほぼボランティアで成り立っているということに驚いた。やりがい搾取じゃないけれど、行政は彼らに報酬を与えても良いのではないかな。
自宅に招くっていうのも若い女性の一人暮らしで危なくないのかなと思う場面も。保護司は一定の社会経験がある人が推薦されるようで、20代の保護司は5人程度しかいないとのこと、わざわざ男性を担当させるものなのかな…?と少し疑問。
エンターテイメントとして違和感に目を瞑れば、映画としてはサスペンス要素もありヒューマンドラマもあり楽しめたし、森田剛の演技特に表情に引き込まれた。
一度道を踏み外した後の復帰の大変さと同時に、人との触れ合いの中で更生に向かっていくことは不可能ではないこと。一筋の希望の光を与えてくれるのが保護司という職業なのだと思った。
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