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前科者のtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

前科者(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

下馬評を気にせず、敢えて原作をみずに、鑑賞。
岸監督作品は、2作目。

ネタバレはしないが、下馬評が若干、ネットによくあるフェミvs.アンチの上っ面引っ掻く輩をスルーして観ても、良い仕上がり。

業界で言う、アメリカ横断ウルトラクイズでしごかれ、是枝監督の下のADさんが、外に出て
テレビマンユニオンのDから映画監督へ。

リリー先生の出演作は、必ず観るし
幾度かはお会いし会釈する偉大なお方だけれど

独特の長回しの作品は、演者の役者さんにとっては、演技に想いの瞬間の全エナジーをぶつけられる意味では、

振り上げるに5年前の2017年にクランクアップした、二重生活とはまた違う、
シリアスな、かつ、エッセンシャルワーカーを描いた意欲作。

改めて有村架純という女優の演技の
まだ深い表現力の可能性を垣間見る事が出来た気がする。

次の作品が楽しみでならない。
すっかり岸義幸監督ファンになってしまった。

リリー先生の演技は、どの作品でも定評あり、
変わらず好きだ。
(ここには書けないけど、創作活動(マンガ、イラストAV大賞総帥w)の方も期待)

前科者とか、保護司って何?って方には、ご一見頂きたい良作と思う。

犯罪者にも人権は有り、
宗教論的には、人は人を裁けないが、法治国家である。

償いを終え刑期を過ぎた人々の、そこまでの苦労を、刑務所慰問や、受刑者取材した事ないなら、

責めて映画だけでも、観て欲しい。

そんな想いで、まだ取材を自分が続けてる、
ムショに慰問した際の見た、更生途中の人々の顔がよぎった。

Pressの名刺の他に、幾つかの役割兼ねて、
私も取材や慰問をし続けて来たが、この事実と現実を知って欲しい。

自分に無関係な前科者の、生き様の追体験だけでも。
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