わんぱち

前科者のわんぱちのネタバレレビュー・内容・結末

前科者(2022年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

言葉がでない。本当素晴らしい133分だった。

【ストーリーとしての側面】
福祉を選ぶ理由、福祉があるべき理由。あくまでも1つの視点ではあるが深かった。

前科者でも、”更生”の立場から正しく指導される権利はある。

前科者でも、生き返れる、例えゾンビだとしても命を取り戻すことができる。

前科者でも、前科者になってしまった理由に対して寄り添う。

メッセージ性の多い中でも特に刺さった内容だった。

ただ助けてあげることは、一部の人たちに偽善と捉えられるだろう。けれど、転んで立ち上がろうとしてる人を見守り、立ち上がった人に手助けする。主人公が理想とする保護師の姿が美しかった。

【映画としての側面】
演者の役への解像度の高さ、表現力の高さが圧倒的。
カメラワークも緊張感を誘発させるなど緩急がついており素晴らしかった。
個人的な好みとしては、シーンの切り替わりがドラマのCMの入りのようなフェードイン・フェードアウトで好みではなかった。それが-0.1の要素
恋愛的なシーンの描き方が心を揺さぶるものがあった。あくまでも主人公の関係性を描くための要素であるため、深く描かないけれど心情を表しており素晴らしかった。
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