くめこ

長崎の郵便配達のくめこのネタバレレビュー・内容・結末

長崎の郵便配達(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

良いとの噂で最終日に見てきました。

お客さんはかなり多く私の前には高校生の男の子が4人くらいいました。感心感心、と思ったら途中でゴソゴソ動き出し、あー、やっぱりドキュメンタリーは辛いよね、と思いましたが、最後まで見てましたので良かった良かった☺️

こんな被爆者の方とイギリス人の作家さんとの交流があったんだ…と思いました。そして作家の娘さんが長崎でその足跡を辿る内容でした。悔やまれるのは娘さんもその被爆者の谷口さんに会ってたらな…ということでした。

でも歳を取らないとお父さんのやってることはわからない、気づかないことだろうな…とも思いました。
長崎の後、帰国してその地で演劇として谷口さんのことを広めようとしていて嬉しくなりました。

こんなところで死んでたまるかと思い、谷口さんは被爆して背中に大火傷を負いながらも周りの人がみんな亡くなった中たった1人生き残ったという話が本当に刺さりました。気力で精一杯生きられたんだなと思いました。

作品は原爆についてとても初心者にわかりやすい、入りやすい作品で、でも深刻になりすぎず、憂鬱にもならず、でも深く心に様々なことが入ってきました。

こういうテーマの作品は気力が必要だし、終わった後も疲れてしまうのですが、この作品は気軽に見られるので、とても良いと思いました。

今のとりあえず平穏に暮らせる生活を守らないとなぁと思いました。本当はもっと安心して暮らせる生活がいいのだけど…。

作家さんの本が読みたくなりました☺️が、本屋さんは売り切れでした笑。同じ建物内の本屋さんだったので、置いておいて欲しかったな。

ただ劇映画のような演出はなくていいんじゃないかな…。作り物に感じちゃうよ。あと、カメラの手ブレが…酔いそうになりました😅でも映像が綺麗で良かったです。
くめこ

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