ウィンプスハンター

ディア・エヴァン・ハンセンのウィンプスハンターのレビュー・感想・評価

4.4
《きっと誰も一人じゃない。》

昔は好きじゃないと思っていたミュージカル映画。
でも最近になって気づいたのが、《現代劇に上手くミュージカルを落とし込んでる作品》は大好きだと言うこと。

そんな中で本作の予告を観た時から『あ、これ絶対好きなやつだ』と公開を待ちわびてました。

いやいや、
まさしくこれ!好きなやつ!
カレーチャーハン牛丼ニンニクマシみたいな好み(バカが食うやつだなぁ!)

本作はストーリーがキチンと面白い。
ミュージカルだからって見所は歌だけってことじゃくて、根本にあるものが映画としてキチンと面白かった。

皆が何かを抱えて、
それでもどうにか取り繕って、
それでいて孤独を感じる。
でも皆必ず一人じゃない。

そのテーマがとにかく丁寧に描かれていました。
主人公目線だけでなく色んな人の色んな角度から物語が描かれるので、観ている人がきっとどれか刺さるキャラがいるはずです。

そしてとにかく楽曲の素晴らしさ。
一曲一曲印象的で、聴き心地の良い曲ばかりだったので、映画館で観れて良かったです。

特にメイン曲の『You Will Be Found』はもうグッと来っぱなしです。

ちょっと気になったのはエンドロールでコロナ関連のスタッフが書いてありましたが、そういやミュージカル映画にありがちな大人数集まっての大合唱無かったですね。
あの曲のシーンももしかしてコロナだからああいうシーンなのかな?と。
集まれないから撮れないんじゃなく、
今ならどう撮るかと考えられたシーンなら凄い。