アベラヒデノブ0阿部羅秀伸

ディア・エヴァン・ハンセンのアベラヒデノブ0阿部羅秀伸のレビュー・感想・評価

3.9
思ってた100倍ミュージカル映画だった
だけど、そうすべきだった理由が最後のシーンに見つかった気がする
予告編でも語られ済みの、コナーの死を、語られなかった彼の心の景色を、この映画全体で賛美しているのだ。
もっともっともっと、日常で、語り逃すその時々で、自分の想いをミュージカルのように歌い伝えられたなら。
彼はきっと死ななかった、かもしれない。
予告にもあるように、主人公のエヴァンの「嘘」が、万人の人々の心を動かし、励ました。
でもそれは「嘘」ではなく、彼のあまりにも切実な「願い」だった。
後半にかけて加速する物語はあまりにもドラマチックで、隠された本音で、切実で。
僕の胸は焼けのぼった。