チャイ緒

ディア・エヴァン・ハンセンのチャイ緒のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

初っ端から意味わからんくらい爆泣きして、中盤、嘘がおおごとになって「えっこれどうなんの…」「まさか恋人ができて孤独解消END?!」と思ってハラハラし始めて涙が引っ込み、終盤お母さんのSo big/ So smallで頭おかしくなるくらい泣いたw

泣ける話だから泣いてるというより、とにかく音楽の力!!って思う
曲が素晴らしすぎる
美しくエモーショナルな音楽に心揺さぶられて涙止まらんって感じ

そして…本当に前情報0で観たので、途中からこれ、メンタルヘルスについての作品だったのかぁとじわじわきた エヴァンが木から落ちたエピソードにまさかそんな伏線があったなんてと衝撃だった
単なる「孤独感」ってだけじゃなく、自殺までつながる精神的な問題を扱ったミュージカルって私は初めてで、新鮮だったなぁ
人は孤独じゃない!みたいなありきたりなメッセージも感じたけど、さらに一歩踏み込んだ「今このときが全てだと思ってしまいがちだけどそうじゃない」みたいなとこも組み込まれてたのがよかったな
主人公が周りの人に恵まれて問題解消するわけじゃない終わり方も、わかりやすいハッピーエンドでは無いけど、正しい終わり方だと思った

大きな失敗をして死を選びたくなる気持ちはわかるし、でも、人間は、その失敗の償いのために少しだけでも手を尽くす道も選べる
全部自分が決めることなんだなぁ

ゾーイのお母さん、魔法にかけられての人だ〜って途中で気づいて、お姫様が子育てしてるみたいでなんか素敵だった

So big/ So smallの歌詞に打ちのめされちゃった… こんな母の愛は反則や 泣かんでおれる人おる?!てくらい泣いた
元旦那の悪口っぽい冗談から始まり、子供の微笑ましい思い出…かと思いきや「その時あなたが言ったことを今も覚えてる」からの展開でいちばん泣いたかも
お母さんが覚悟した瞬間、その自分の決意によって完璧な親になれないとわかってたし実際そうだった、でもどんな息子でも絶対に手を離さないっていう、親の覚悟を感じて…止まらぬ涙……

あともうコニーの役者さんがやたらかっこよくてどきどきした

メンタルヘルスのイシューとしてはすごいアメリカ的というか、登場人物たちは高校生だけども普通にセラピーに行ったり抗うつ剤飲んだりしてるし、そんな中でも親は子供を愛してるし友達が0人ってわけじゃないので、本当に本当に孤独な人にはこの映画は刺さらないよなぁ、、とはちょっと思った
本当に周りに誰もいない人っていうのは存在していて、そういう人たちが自分のメンタルヘルスを守る方法ってやっぱないのかな 映画に求めすぎかなぁ むずかしいよね
チャイ緒

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