わたしが一番好きだったエヴァンのママの歌はやっぱりなかったようだった。
でも、描かれてる物語自体が繊細だから映画の方がむしろ好きかなぁ。果樹園のシーンとか超綺麗だったし。ブロードウェイの演出も新鮮で好きだったんですけどね。
ヤバすぎる嘘と片付けてしまえばそれはそうなんだけど、現実が辛すぎて嘘を真実にしちゃってた方がまともに振る舞えるし自分の事を嫌いにならずに済むという感情は、誰でもあるんじゃないかな。
虚言は本当に想像以上の人達に迷惑かかるから肯定しないけど虚言じゃないにしろ、孤独でいるのに幸せだったり豊かな振りをするのは、現代人はだいたい得意だと思う。周りに親しまれやすいように無理して笑うのが得意な人だっている。
そういう現代の闇に突っ込んだ話がこの作品で、煌びやかな作品が多いブロードウェイでやってたんだから凄いよね。トニー賞獲るよそりゃ。
魔法にかけられてのジゼルを演じたエイミー・アダムスの幅よ。プリンセスからおっかちゃんになってて衝撃的だった。
