このレビューはネタバレを含みます
2021年 アメリカ
監督 スティーヴンチョボスキー
脚本 スティーブンレベンソン
WOWOW録画鑑賞
2016年からブロードウェイで上演されているミュージカルが映画化された作品です
トニー賞で主演男優賞を獲った“ベンプラット“が本作でも主演しています
対人恐怖症でセラピーに通う男子高校生
7歳の時に離婚した母親に育てられているが母親の仕事が忙しくて充分に構って貰えない
好きな女の子に話しかけられても逃げ出してしまうほど日常会話が苦手
セラピーの課題で毎日自分に手紙を書いているがそれが人手に渡ったことで事態は思わぬ方向に向かう
誤解が誤解を生み理想の両親と理想の彼女を手に入れたと思ったけどどうなる？
私も相手のことを思ったり自分を繕うためにツイツイ本当の事を正直に言えない時がありますので他人事とは思えません
物語の重要な鍵にSNSが上手く使われています
ある家庭で起きた出来事だったのがある時を境にSNSで一気に拡がり賞賛されるようになりまた一気に別の対象に対する非難に変わって行きます
あなたは1人じゃないよというメッセージがSNSで拡散されますがSNSの繋がりが本当に孤独の人を癒やす繋がりなのかは難しいところです
最近会社の食堂に行くと奇妙な光景が拡がっています
コロナの影響で会食の自粛が言われた影響ですがパーテーションで仕切られたテーブルの両側に椅子は一つおきに座るようになっていてみんな黙々と食事をしています
そして食事の傍らにはスマホ
みんなスマホを観ながら1人で食事をしています
ニュースを観ているのかSNSをしているのかは分かりません
何かに繋がっているのかもしれないその光景はまるで星新一のSFショートショートの世界のようです
主人公は色々と経験して良い想いも辛い想いもしたけど人間的には成長したと言う事でしょうか？
是非一度ブロードウェイミュージカルで観てみたい作品です
