せーや

007/美しき獲物たちのせーやのレビュー・感想・評価

007/美しき獲物たち(1985年製作の映画)
3.6
やっぱ空中戦大好きなんだなぁ。

007を全部観ちゃおうのコーナー!
第14作目は「美しき獲物たち」!

ソ連からアメリカ製のマイクロチップが見つかる。
これは核爆発にも耐えうる強力なものだった。
ボンドはチップの製造元であるゾリン産業を怪しいと睨む。

007シリーズ史上、最もボンドを演じた男。
ロジャーボンド、ついに最終作。

主題歌にはDuran DuranのA View to A Kill。
そう。あの有名なヤツ。
アバンタイトルでも雪山でまさかのBeach Boys。
なんだか気分が変わりますね~。

前回の009に引き続き、
今回も003は遺体で発見。
相変わらず007以外のセクションは情けない…。

今回もソ連がちょっと絡んできます。
ゴーゴル将軍は良い居場所見つけたなぁ。
イギリスに協力的に見えて、何考えてるかわからない。
とはいえ、最近イギリスとソ連の諜報部が仲良すぎて
CIAがどんどんないがしろにされていくような…。

今回はロジャーボンド集大成ということで
今までの良いところが全部詰め込まれたような感じ。
考えてみれば、空中アクションもユーモアも
ロジャーボンドが築き上げたんだもんなぁ。

今まで強いボンドガールを見てきたせいか、
今回のボンドガール、ステイシーはかなり頼りない。
このくらいの方がボンドは助けがいがあっていいのかな?
メイデイぐらい強かったら、ボンドいらないもんね←

そして悪役、ゾリン。
なんとクリストファー・ウォーケン!
天才的な頭脳を持った頭のおかしなヤツを好演!
さらにその部下メイデイも◎!
ルックスと怪力で視聴者に驚きを与えつつ、素敵な展開。
今作二人目のボンドガールです(順番的にはメイデイが先かな?)

ロジャー・ムーアは御年57歳。
57歳には見えないとはいえ、
当初よりかなり老け込んだ感じです。
寝ているステイシーにサラッと紳士。
英国紳士を感じながらも、老いかな?と感じてしまう(笑)。
でも、やっぱり元気でした。

今作でロジャーボンド、そしてマネーペニーとお別れ。

シリアスな中にユーモアを交え(ユーモア多め)
エンターテイメント性のあるアクションを取り入れ
現在のスパイ映画の基礎を築いたロジャーボンド。
大好きです。

そしてドクター・ノオから14作もの間、
ボンドと絶妙な関係を続けたマネーペニー。
彼女もMやQのように、
007を盛り上げてくれた大事な方。
もうあの絡みは見れないんだなぁとしみじみ。
特にラストのマネーペニーは、
おそらくボンドの身を心配してなんだろうけど、しみじみ。

しかしQは、まだまだやるよ!
段々、覗き見ジジイ的な展開がお約束になってきたけど
やっぱりQの存在は大きい!
頑張れQ!

ということで、ロジャーボンド最後の作品。
しみじみしながらも、楽しかった。
ありがとうロジャーボンド!
さようならロジャーボンド!
せーや

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