LaserCats

理大囲城のLaserCatsのレビュー・感想・評価

理大囲城(2020年製作の映画)
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今まで惚れてきた香港映画の中の香港と、今の香港の現実。その違いに悲しくなった。
自由が奪われていく街で必死の抵抗をしているデモ隊の人たちと、彼らを追い込む警察の姿をその渦中で記録したという、それだけで勇気と価値を感じられる作品。
デモ隊と警察が闘っているその場の中に他の報道関係者の人達の姿が映っていることも印象的で、何とかして多くの人に現実を伝えなくてはという使命感がその背中からも感じられた。
また、デモ隊側だけでなく、警察側も音楽を大音量でかけてたりするんだけど、アーティストたちは曲を使われてどう思ったんだろうとも気になった。
この映画は逃亡犯条例改正案への抗議活動についてだったけど、同じ世界に住む人間として、また、香港映画が好きな者として昔の香港映画ばかり観るんじゃなくて、もっと香港の現実を知らなくては、と思わされる映画だった。
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