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理大囲城
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目次

理大囲城の作品紹介

理大囲城のあらすじ

2019年の香港民主化デモの中でもスキャンダラスな事件と言われる、香港理工大学包囲事件。圧倒的な武力を持つ警察により 包囲された構内には、デモ参加者と学生が取り残され、逃亡犯条例改正反対デモで最多となる、1377名の逮捕者をだした。 警察は兵糧攻めを決行し、支援者が救援物資を運ぶことも、記者や救護班が入ることも許さなかった。しかし匿名の監督「香港 ドキュメンタリー映画工作者」たちは、デモ参加者として大学構内でカメラをまわし続けた。 武器を持ち戦い続けるか、命がけで脱出するか── 戦場と化した大学構内で、究極の選択を迫られていく! キャンパスに留まっても、圧倒的な武力を持つ警察に潰される恐怖、脱出しても逮捕されるかもしれない恐怖は、デモ隊の心を かき乱していく。四面楚歌のキャンパスの中の人間模様は、まさに社会の縮図だ。圧倒的な武力で封じ込めようとする警察を前 に、なすすべもないデモ隊の姿は、まるで香港が置かれている状況に重なっていく…。

理大囲城の監督

原題
理大圍城/Inside the Red Brick Wall
製作年
2020年
製作国
香港
上映時間
88分
ジャンル
ドキュメンタリー

『理大囲城』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.1
 2019年11月、逃亡犯条例改正反対デモと当局の衝突が激化を極める香港。あのウォン・カーウァイの母校としても知られるアジア屈指の名門校・香港理工大学を警官隊が包囲し、デモ隊と学生は要塞と化したキャンパスで13日間に及ぶ籠城を余儀なくされた。警察は放水車、催涙弾を用い、場合によっては実弾も辞さないと警告した上で攻撃。その緊迫した様子は真っ先に「東大安田講堂事件」を想起させる。デモ隊たちは火炎瓶・弓矢等をもって抵抗し、キャンパス内には火の手が上がる。この生々しい様子はいったい誰がどのようにして撮ったのだろうか?これは推察だが、PRESSと書かれたチョッキを着た若者たちが死に物狂いで撮影したフッテージばかりなのだろうが、その構図や画角は極めて冷静に見える。「香港ドキュメンタリー映画工作者」と称する匿名の監督たちは、デモ隊と共に大学構内に留まってキャメラを回し、追い詰められたキャンパスの中の混乱を記録する。警察は無能のように見えて無能ではない。サミュエル・ホイの『学生兄貴』とかジェイ・チョウの『四面楚歌』など自分たちの時代のヒット曲が夕闇の中、爆音で流される。それは彼らに精神的ダメージを与えるわけだ。不気味に静まり返った傘の列は一晩中、エコーのかかった悪夢のような大音量を浴びることになる。

 やがて完全に陸の孤島と化した大学で、デモ隊は「残るか、去るか」の決断を迫られてゆく。個人情報と引き換えに投降を迫る警察。暴動罪で逮捕されれば懲役10年を課せられる恐怖と、仲間を裏切る後ろめたさは、デモ隊の心をかき乱す。ロープを使い橋から飛び降り支援者のバイクに飛び乗って脱出する者、下水道から脱出する者、最後まで大学に留まり戦い続けようとする者。様々な人々が緊迫した時間の中で、それぞれの答えを出さざるを得ない。香港の若者の中にもやはり和平・民主を求める「穏健派」と、警察への武力衝突も辞さない「勇武派」とがいる。2014年の雨傘運動ではそれぞれの立場や利害関係で足並みが揃わなくなったところを権力側に突かれた。警察側も決して馬鹿ではないから、中国天安門事件のような強硬姿勢を取り、国際社会から非難を浴びるようなことはしない。学校側には当初、食料のストックが合ったが日に日にその食料も絶たれ、学生たちには徐々に疲労の色が拡がって行く。学生たちのディスカッションは専らモザイク越しにしか観ることが出来ない。だが彼らの切迫した声があまりにも印象的だ。校長を信じるのか信じないのか?「勇武派」のリーダーが怒号を飛ばす横で、学生たちは次々に階段を降りて行く。あまりにも陰惨だが厳しい現実に声も出ない。「香港ドキュメンタリー映画工作者」とされる無数の人々による掻き消された声なき声の魂のドキュメンタリーだ。
桃龍

桃龍の感想・評価

-
『香港画』で興味を引いたが、政治的な理由からかDVDも配信もない。
2022年にミニシアターで上映されたのか。名古屋のシネマスコーレで見落としたことが痛恨の極み。
Moomin

Moominの感想・評価

4.2
一種の記録映画

香港であった大規模な民主化デモ
今回はその中の理大学に焦点を当て、内部からその時何が起きたのか、その過程を映し出す

撮影者も監督も分からない それがこの作品を物語っているが
見た感覚 現代版の戦争かのように感じる
その場でこの現場を記録として残そうとする者の姿が多く、時代は変わったなと

撮影者万々歳だが、映画を作ろうという意気込みを感じる撮影だった
日々起こる衝突をしっかりカメラに収め、何を描きたいのがズシズシと伝わってくる

映画映画してない分、こういった映画もありだなーと思う

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