不気味ダークディストピア世界観がすごく好み。グロテスク描写はわりと容赦なく、残酷なシーンも多々あるので、完全にアダルト向けアニメ🇨🇳
ジャケ中央にいる主人公でもあるダルマ風人間、赤マントの下どうなってるのかめちゃくちゃ気になった🤣
エンドロールの途中で続編匂わせっぽいシーンあったが、どうなんだろう…気になる🤨

なるほど。。🤔ある意味で中国版にゃんこ先生、本筋は人間に憧れるお豆さんの亡霊の話。支配者と虐げられるお豆さん民族たち。そんなカースト制のようなしきたりがある奇妙な村に流れ着いた皇太子を救いにきた守護神"ダフファー"の数奇な物語。赤ずきんに手乗り人形のような主人公がブサかわで愛くるしい、お豆さんたちがどんどん夏目友人帳の石起こしに見えてくる。たしかに大人のアニメ。子どもにはちょっとわかりづらい、ディリリの時間旅行的な闇深話が根底に眠っていた。

中国初の大人向けアニメ映画は、世界観や物語の設定、キャラクターたちもユニークで、その展開もバイオレンスに満ちていて強烈な印象を残す。
劇中ではダルマと呼ばれるイーウェイ国の守護者ダフファーは、行方不明になった皇太子を探し出し、国へ連れ帰るべく旅しているが、国境を越えた先にある謎の村でその消息を掴む。
その村の外見が皆そっくりな住民たちは自らの意思を持たず、そして喋らない。
村中に異様な雰囲気が漂い、中にはダフファーを襲う者もいて、応戦を余儀なくされていく。
この村の住民たちが邦題にある「豆人間」で、人と似て非なる奇妙な生き物で、ニセモノの目や口を付け、その血は緑や紫色をしている。
ダフファーは皇太子を見付け、国に帰ることへの了解を取り付けたものの、予想外の妨害を受け、腕の立つ刺客の襲撃もあったりして、物語は二転三転して混迷していく。
ここから皇太子とダフファーのサバイバル戦が開幕するのだが、描かれている内容は苛烈でありながら、キャラクターたちが何とも脱力系というか、二次元的なのでゲーム感覚で観ていられる。
この“暴力の饗宴”の展開の中で、村や住民である「豆人間」の秘密が徐々に解き明かされていく。
そして全ての黒幕である支配者と村や住民との関係からは、階級社会に対するシニカルな寓意が浮き彫りにされ、本作が単なる「大人のおとぎ話」ではないことが伝わってきます。