超劣化版「ブレード・ランナー」。
雰囲気を真似ようとすればするほどチープ感が増し、終始脱力感が感じられる作品。
主役にガイ・ピアースを持ってきてこの出来ではどうしようもないだろう。
最大の敗因はストーリーや設定に全くSF魂が無い事。
近未来ということだが、なぜか移動は現代のタクシー。そのくせ人と見分けがつかないアンドロイド。
なんのために存在しているか分からないZONE414。
せめてストーリーが良ければいいのだが、全く盛り上がらないし、意外性がゼロの物語。
ジェーンが特別なアンドロイドと言っているが、どこが特別なのか分からない。
せめてロボット三原則ぐらいはちらつかせても良かったのでは?
オープニングのシークエンスも、エグイ映像ではったりをかましただけで、おまけに空振りしているのは笑える。
脚本もダメダメだが、監督は二度とSFに手を出さないほうがいいだろう。
余談。
物は言いようで、解説などには
「近未来の世界を独特の感性で映像化」
などと書いてある。
でも、そこに「必然」が無いと今作のような悲惨な結果となるんだなぁ。笑