このレビューはネタバレを含みます
乾(渇)いた大地は心やせさせるって串田アキラも言ってたじゃんか。
好物。プチ繁忙期中につき久方ぶりの劇場鑑賞だった事もあってか干からびていた脳髄がナニかで満たされた気持ち。
オーストラリアの片田舎。
土地、人間関係、果ては物語の顛末までカラッカラに渇いた骨太クライムサスペンス。その地その場でしか起こり得ないクライムを描いているという点で、なるほどテイラー•シェリダンの神作を思い起こさなくもない。
妻子を殺して自死した親友の死の真相を探るうち、過去の恋人(未満)の死にも向き合うことになる。
この地獄巡り的鬱展開を確かな手際で魅せてくれたし、真新しさや派手な展開はないけども、環境によっては誰しもジョイントする可能性がある “すぐそこにある狂気” を見応えたっぷりに描いてました。ロバート•コノリー監督か。ちょっと作品追っかけてみよう。
続編も撮影スタートしてるみたい。
物語はどこから始まるのか。
今作のエンディングの続きなら良いなぁ。
(アイツの死に様は拝まないとな!)
それにしたってオージー産ムービーの“渇き”(とハエ)はいつだってエキサイティングだ。
人類は総出で砂漠化に対するべきではありますがぁ。
追記
ジャイロキャプテンもお元気そうで何より
追記2
オーストラリアは干ばつは勿論、うさぎの大繁殖も問題になっているんだね。