きーとん

パンケーキを毒見するのきーとんのレビュー・感想・評価

パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)
1.0

個人的な考え方に照らして、菅総理は本当に良い総理だったと思う。
なぜか、2世どころか、3世議員が出てくるような、世襲の自民党で、秋田から単身上京し立身出世を果たしたという、叩き上げのストーリーがまず好き。
自助・共助・公助のキャッチフレーズに見られるように、まずは自分でやってみる、何でも人に頼らない、「一身独立して一国独立す」的な個人の自由と責任を重視した政治思想が好き。

自助を落とすような表現をしていたが、そりゃ社会主義者、共産主義者には自助なんて厄介でしょう。他人に自由を奪って支配したいんだから。

学術会議問題について、「税金が出ている以上、その組織の人事について介入することは当然。各個人について問題点を指摘して良いんですか?」はっきりと言っちゃえば良かったのにと思った。

村上氏が「菅総理は梶山氏の弟子ではない」と言っているが、流石に言い過ぎでは、梶山氏が小渕派を出て総裁選に出馬する時、自分の派閥を出て真っ先について行ったのは紛れもなく菅総理と佐藤氏のたった2人。師匠の政治生命をかけた大勝負に、自らの政治生命もかけた。この事実をもって菅総理は梶山氏の弟子と言えるのではないか。また、この頃に脱派閥の源流があるのではないか。

所々流れる極左デモ的な下品なアニメが不快だった。

分断を煽ったと言うが、もっと自由に言い合えば良いと思う。その結果分断が進んだって良いと思う。ポリコレを過度に気にして、なんとなくの雰囲気で、同調圧力が支配し、私刑が横行するくらいだったら、徹底的に言い合うほうが良い。

政治家がいるから官僚がいるのであって、選挙で選ばれてもいない官僚が国民を支配して言い訳がない。官邸に従って出世することが当たり前だと思う。
にしても前川、スキャンダルを握られて黙らされている人間が他にもいるって、それが不本意ならそもそもスキャンダルなことしなければ良いのではないでしょうか。

出てくる官僚経験者が古賀氏、前川氏って相当に偏っている。取材拒否されたんだろうけど、財務省主計局、検察庁、内閣法制局の名前くらいは出してほしかった。特に内閣法制局の文字が一文字も出てこない。残念。

「菅さんをリスペクトしている官僚はほとんどいない」最高の褒め言葉、官僚に嫌われてちょうどいい、官僚に褒められたって、カモにされてるようなもん。政官で緊張関係がある証拠。官僚は所詮人事で従わざるを得ない。官邸主導の人事はポイントを押さえていると思う。

赤旗の編集部に結構人がいてびっくり、今どき共産党の機関紙で働きたいなんて思う珍しい人がいるものだなと妙に関心。不破哲三の家がなんであんなに大豪邸なのか、長年の疑問です。
官房機密費はそりゃどこに使ったかは言えないでしょ。

戦時中の事に触れてたが、朝日新聞が「暴支膺懲」等と散々戦争を煽りに煽った罪についてはノータッチかよと非常に残念。

選挙に勝っちゃう。何が原因か、何よりも一番の悪は、堕落した与党を下野させる実力を持っていない体たらくな野党。野党第一党が相当に無能だからいつまで立っても55年体制が繰り広げられていく。

少なくとも立憲民主党のまともな人は維新や国民に行って立憲民主党を解体するくらいの行動を起こして欲しいと思った。

菅政権は本当に運が悪すぎる。コロナのあの状況じゃ誰がやっても一緒。一番もったいないのは、官房長官に腹心を据えなかったこと。それこそ、梶山弘志氏、阿達氏、武田氏を起用していれば、もうちょっと変わったのかなと思う。

かろうじて実績を紹介しているのは良いと思う。

もう一度菅総理を見たい。
きーとん

きーとん