強豪学習塾に通う少年に学業を苦に自殺を選ぶ若者が増えているがどう思うか？との問い、その問いに対する返答が「自分の周りにはいないからピンと来ません」、本当にそう言うとこやぞ…と思った。ゴリゴリ右翼と新左翼（中核派）の対比、都会暮らしと地方の若者の対比、まぁでも（時代が時代だが）やはり男性にばかり焦点が当たっている。日本の教育はつくづく「自分より下の者を作る」にご熱心だと思った。

東大の合格発表の日から始まる。学業の失敗を苦に自殺する学生から、ディスコで踊り狂い発散する若者をとらえる。ディスコでかかっているのは、ゴダイゴの「モンキー・マジック」。海外青年協力隊としてフィリピンで働く隊員や、伊豆大島で天然の塩を作る若者たちなど、土本典昭独自の視点で描かれた1979年の日本の若者像。