ヒラリー

街の風景のヒラリーのレビュー・感想・評価

街の風景(1931年製作の映画)
3.8
NYスラム街のとあるアパート
アパート全体の構図、住人達の人間模様が映し出される。
昔気質の父親、他の男性と浮気をする母親、その母親の噂を耳にする姉弟、浮気相手の牛乳集金人、彼らの動向を見ながら話をする住人達
不在のモラン一家を中心とした話のタネにあーだこーだ。
家主のドラ息子がモラン家の娘に失礼極まりない態度で口説いたり、その現場を見たユダヤ人青年が彼女を慰めたり。
部屋の中は見せず、他の場所に行ったりもしない。
アパートの外観だけで完結するのに、何でこんなに面白いのか…。
だらだらとした会話劇からのサスペンスの切替が見事過ぎる。
悲劇が起きたとしても強く生きねばならぬ…
ヒラリー

ヒラリー