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街の風景のアップルのレビュー・感想・評価

街の風景(1931年製作の映画)
3.8
古びたアパートで暮らす住人たちの様子を描いた群像劇です。舞台劇の映像化作品なので場面はアパートの前からほとんど動きません。お話は主婦たちの井戸端会議から始まります。これが結構長いです。主役であろう娘のローズも住人たちの会話には出てきますがなかなか登場しません。でもここを耐えると後半にはある事件が起こりおもしろくなってきます。事件後にカメラがサーッと斜め上に動きます。複雑な人間関係が絡み合う貧乏長屋のようなアパートの閉塞感が一気に外に向かってパーッと開いたような印象を受けました。ラストの街の風景も良かった。
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