マーくんパパ

街の風景のマーくんパパのネタバレレビュー・内容・結末

街の風景(1931年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

舞台劇の映画化、舞台はマンハッタンの移民たち家族が暮らす集合アパートの道路に面した玄関前の石段。ほぼ一幕モノの野外グランドステージ方式でここに出入りする住人たちの会話劇、国籍まちまちの移民家族たちの生活風景や民度の違いを描きながら、主には酒飲み亭主に愛想尽かして牛乳集金人と密会しているとアパート中で噂し合っている一組の家族の破綻の物語。舞台は1箇所の為カメラ視点を上や下に動かして人物の交差を描き分けている。唯一、美しい娘役のシルビア・シドニーが吹き溜まりのようなこの街捨てて出て行く潔さでジ・エンド。題名は「街の風景」というより「街の噂」話でした。