クリムゾンキング

街の風景のクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

街の風景(1931年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

舞台劇の映画化だそうで。
NYのあるアパートのエントランスに屯す住人たちの井戸端会議。
誰それの家の奥さんが不倫してるだのうちの子供はろくでなしだの今日も変わらず暑いねーだの実りのない会話が延々続く。
と、突然そこで起こる殺人事件。

住人たちが階段に屯していたり窓から顔を覗かせてあーでもないこーでもないとひたすら喋るのは確かに舞台を見ているよう。
一方、発砲事件が起こった時に物見高い連中が集まるくだりは、登場人物が次々に画面に向かって駆けてくる演出でここは映画的。

面白いか?とか言われると実際舞台版見た方が面白く感じるかも?とは思うけど、いつの世界も他人の不幸は蜜の味、とでもいうべきか、そんな下世話な心を満たしてくれる作品だった。