ポケ文太郎

ドント・クライ プリティ・ガールズ!のポケ文太郎のレビュー・感想・評価

4.2
1970年 ハンガリー🇭🇺

女性監督として初めてベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞したメーサーロシュ・マールタ監督の長編3作目

労働者階級の青年たち、仕事が終わればどこかしこで集まってはグダグダと退屈な日常をやり過ごしている感じ
その中の一人の青年がユリという少女と婚約、それでも変わらない毎日
少女はある音楽家に興味を抱く・・・

当時流行っていた曲なのか、ビートミュージックが流れっぱなしの音楽映画です
70年代は東西分裂の時代、ハンガリーはソ連寄りの共産主義政権
でも若者の行動はどこの国でもいつの時代でも変わらないのだな~と思いました
登場する女の子たちのファッションも可愛らしく西側と変わらない
でも若者がたむろして酒を飲んだりする場所を見ると殺風景で粗末な感じです

どんな環境に置かれても若者の有り余るエネルギーは抑えられない!

以前観たロシア映画『LETO』を思い出しました
内容は全然違うけど
男中心の社会で女性が自分の意思を通す話
これって西側東側関係なくこの時代のテーマですよね

本作のカメラワークも斬新なんですよ
牛も群れ越しに分かれるカップル、ここがなぜか気に入ってます
草原で追いかけっこをするところは空撮でしょうか?

それと物語のキーパーソンであるユリがメチャメチャかわいい❤
でもどこかで見たことがあると思ったら・・・
チェコスロバキア映画『闇のバイブル』の美少女♡ヤロスラバ・シャレロバちゃんでした!

話はシンプルなのですが音楽がすっと流れていて、よく分からないけど楽しかったです
ラストの納め方も良かった!
ポケ文太郎

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