湯っ子

ドント・クライ プリティ・ガールズ!の湯っ子のレビュー・感想・評価

3.6
メーサーロシュ・マールタ作品の主人公の名前はきまってユリ。これまで私が見てきたユリはリリ・モノリが演じるおぼこビッチばかりだったけど、この作品のユリは可憐でか細くてあどけなさを残す美少女。どっかで見たことあるんだよな…と出演作品を調べたら、「闇のバイブル・聖少女の詩」というお耽美少女趣味映画に出ていた美少女だった(ちょっと私、ついていけない…って感じでレビューはしていません)。女優さんの過去出演作からも、このユリは男たちから一方的に夢とか幻想抱かれちゃう感じのロリータ美少女っていう位置付けなんだろうなと納得。

私が好きなおぼこビッチなユリは、最初にロリータなユリの婚約者と挨拶がわりにベロチューかましていた女の子だと推察。あの娘はその後、ロリユリと同じくそのへんの若い男と結婚して不倫して不倫相手の子を身籠って産んで、その後ヤノーシュと出会うのでしょうね!

ロリユリには主体性がなく、ひとりで行動できない。恋した男の子に誘われても、婚約者を含むいつも一緒の仲間たちを連れて行く。まわりの男たちは彼女を飼い猫みたいに扱う。かわいがるけど愛してはいない。恋した男の子も寡黙で可憐なユリにひととき惹かれただけ、むなしい。誰よりも可憐で美しい花嫁姿のユリにかける言葉が「泣かないで、女の子たち」というのが皮肉すぎる。大きな草原を走る若者たち、ユリと婚約者の姿が印象的だった。
湯っ子

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