このレビューはネタバレを含みます
子供の頃に見て以来でほとんど内容を覚えてなかったから、こんなに重い作品だとは思わず驚いた。直前に見ていたのが奇しくも『もののけ姫』だったんだけど、それぞれの形で共通するテーマにアプローチしているのが面白いなと思いました。
といっても中盤から後半までは、とにかくポンコツになったドラえもんが可愛すぎた。主人公にとって頼りになるキャラクターが壊れるという展開は絶望的なはずなのに、ピンチそっちのけでずっと「かわええ！」って言ってたもんな私。
が、雲もどしガスの登場からは一気に緊張感を帯びてくる。核抑止力のメタファーだと思うけど、それも悪党に悪用されそうになるし、責任を感じたドラえもんがガスに向かって飛び込むシーンは結構ショッキングだった。「使うつもりないものなんか出すなよ！」というスネ夫の台詞からも、藤子先生の主張がストレートに伝わってくるようでした。
