このレビューはネタバレを含みます
原作が時期的にバブル崩壊直後ということもあってか、株についての話がでてくる異例な作品。
地上が大洪水に見舞われ、のび家も流されるという劇場版屈指のトラウマシーンが見どころ。
ドンジャラ村のホイ君やキー坊など過去のエピソードのキャラを複数登場させるのはいかがなものか。
天井人のノア計画に対抗してドラえもんが考えた案が、雲戻しガスを脅しとして使うというもの。しかしこれが密猟者によって悪用され天井世界の一部が破壊されるという最悪の結果を生む。
これはその前の法廷内で核の脅威についての言及があったことから、核の抑止力目的の保有の危険性について描いていると観ていい。
本作は環境破壊がメインテーマではあるが、核の脅威についても描いている。子ども向け作品にこのメッセージを入れるF先生はさすがだ。