ブロオー

グリンチのブロオーのレビュー・感想・評価

グリンチ(2000年製作の映画)
3.8
シンディが本当に可愛い、癒される。
純粋であることがどれほど救いであるか思い知る。ただやはり純粋の形を着るのが幼女になってしまうのは半分やりきれない気持ちにはなってしまう。
子供が生まれるということを描くクリスマス作品が多いなと思ったが、そもそもキリストの生誕祭なので当たり前か。この映画での子供の生まれるシーンは傑作でクリスマスの日に鳥がいっせいに運んできてくれるのだが、ある家庭では夫が妻に「この赤ん坊、お前んとこの社長に似ていないか?」という。これはどういう意味なのか、鳥が運び間違えたという設定なのかはたまたブラックな冗談か。鳥が運ぶときにグリンチが他の赤ん坊を押し退けていて笑える。
音楽が良くて要所で盛り上がる。
あとグリンチが心を取り戻すシーンがいい。「クリスマスに必要なのは形のある贈り物なんかではない。大切なものは目に見えない」といっていてこの言葉は何度出くわしても本当に毎回違ったものとして胸に響いてくる。
あとシンディの母親が電飾に異様に執着していて、最後は信号を盗むまでになってしまう。隣の家の女がマシンガンで電飾を家に埋め込む描写がありここがまたすごいギャグ。平山夢明先生はクリスマスの電飾を馬鹿にしていたが、この映画でも悪意ある描写なのでやっぱり笑った。