TAMU

スケーターガールのTAMUのレビュー・感想・評価

スケーターガール(2021年製作の映画)
3.9
インドの片田舎、未だにカースト制も残る保守的な村で夢を考えることもなく毎日を過ごす少女。彼女が初めて心から好きになったもの、スケボーに出会うことで生活が変わっていく。

インド映画に多い、女性が虐げられた環境から自立を目指す映画。この手のある種サクセスストーリー好き、かつ、私のようなインドの片田舎の風景好きにおすすめw

正直、「ははーん、このパターンだな」と展開が読め、大きく外さないことから、心配することはないが、期待を裏切ることもない安心設計。

主演のお姉ちゃんプレルナのこの世の不幸を背負ったような顔が印象的で、笑顔とのギャップが熱い。未だに彼女のような境遇の子がいるならば、本当に助け出してあげたい。

未だに上位カーストしか通らない道とか、カーストの異なる子たちは一緒に遊ばない、とかあるんかな。

そして、彼女と共に印象的なのが、弟のアンクシュ。男なので姉より若干優遇されてる点については憎らしく見えるが、どこまでも姉思いでキュート。

ちょっと残念だったのが、プレルナのスケボーのテクなんだが、どうしても本人がやっているかカット割が気になってまう。
確実に本人がやってる、とまでは思えなかったかな。

いずれにせよ、男子、女子が分け隔てなくできるスポーツとしてのスケボーはなかなかインドの今後にあってるように思う。
この映画の撮影を通じて、作られたスケボー場は今もインドの子供たちに親しまれているというのも、なかなか心熱くなる。
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