観てしまった。
ついに、観てしまった。
怖くて、醜くて、愚かなのに、なぜこんなにも尊くて、美しいのか。
あまりの衝撃に、言葉を失う。
この感情に、抵抗出来ない。
圧倒的無力感。
この作品について、…
クローズアップに次ぐクローズアップで顔を画面に刻み込む。神に救いを求めるジャンヌの苦悩の表情には、すべての希望を奪われた人間の絶望と、しかし最後の微かな希望な浮かんでいる。涙を流す彼女の顔に感動を覚…
>>続きを読むスコアとか超える映画。
ジャンヌに留まる蝿、民衆のそばにある麦。露骨だけど純粋な描写。
神について語るときの恍惚の表情は怪しくて美しくて悪魔的でもある。特に告解のシーンは人間を超越した何者か。
サイ…
数々のメタファーと出演する俳優を信頼しきり表情で物語る。言葉などもはや不要に感じてしまうほどだった。
音楽もこの映画においてかなり重要な役割を担っていたと感じる。特に終盤のシーンで奏でられる荘厳な音…
「裁かるるジャンヌ」(1928)
特集上映を逃し続け、配信でカール・TH・ドライヤー初観賞。
英雄としてのジャンヌ・ダルクではなく、実際の記録を元に彼女の裁判〜火刑の再現を試みた本作品。
場面転換…
(c) 1928 Gaumont