石工

裁かるゝジャンヌの石工のレビュー・感想・評価

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)
4.2
この作品を見て数分でカメラワークとカット割の巧みさに驚かされた。同時代の映画とは異なり画面に動きが多くメリハリがついている。

ストーリーはシンプル過ぎるが、説明が過不足なく盛り込まれていて素晴らしい。

そして何よりファルコネッティの演技がこの映画のレベルを引き上げる要因となっている。ジャンヌダルクの英雄としての側面と一女性としてのそれを同居させるという離れ業をやってのけている。下手すると作品の四分の一が彼女の接写シーンなのではないかと思うが、表情を使い分けているおかげでずっと見ていても飽きない。


余談だが、この映画を見る際ドアーズの1stを聴いていてラストシーンとthe endがとてもマッチしていた。
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