ブラウンソースハンバーグ師匠

裁かるゝジャンヌのブラウンソースハンバーグ師匠のレビュー・感想・評価

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)
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ラースフォントリアー監督や黒沢清監督がフェイバリットに挙げている監督である為、すこし敷居の高さを感じながらもリバイバル上映へ。
文字通りの顔芸映画。顔芸に次ぐ顔芸。ガキ使の「さようなら方正」シリーズの比ではない。あれも凄まじいが。
ジャンヌの破裂寸前の顔が画面いっぱい。
ジャンヌに一点集中する加害性が、ジャンヌから複雑な表情を引き出す。それは悲哀に満ちた表情だけではなく、「悲劇の女性」と当てはめるには言葉足らずな、むしろ信仰に対する狂気すら露になる。ここら辺は、ラースフォントリアー監督の映画と共鳴している部分だと感じた。