ワンコ

場所はいつも旅先だったのワンコのレビュー・感想・評価

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)
3.8
【旅は楽しいもの】

バックパッカーをやってたこともあって、これまでに40カ国弱の国を旅したり、訪れたりした。
とは言え、アフリカは北アフリカだけだし、中東や中南米の国々には行ったことはない。

世界は広いし、多様だ。

この作品は、配信で十分な気はするが、僕は良い作品だと思う。

旅行者があまり見ることがない、夜から明け方の様子を収めて、市井の人々の何気ない姿をよく見せていると思うからだ。

旅行者は、大抵、日中に活動しないと多くの場所に行けないから当たり前だ。ある国に一年ほど滞在したことがあるが、夜徘徊したのは、その時ぐらいだ。

旅行者が深夜徘徊すると結構危険な目に遭うことは多い。

もし、コロナ禍から世界が立ち直り、往来が活発になって、外国を訪れるようなことがあれば、ちょっとした冒険心をくすぐるこの作品は良いと思う。

この映画の中でも言われているように、旅行のおおきな楽しみの一つは食べることだ。

日本にいると、特に東京は世界中の食べ物に出会うこと出来る。

でも、現地で、現地の人々が作った食事は、たとえ、口に合うのが日本で食べるものほうだったとしても、ものすごく思い出に残る気がする。

昔、気仙沼の中華料理店で食べた佛跳牆(フォーティャオチァン)は確かに洗練されてて美味しかったが、台北でサラリーマングループにご馳走になった佛跳牆(フォーティャオチァン)は、素朴だけど、なんとも言えない深みのある美味しさだった。気仙沼のお店は津波で無くなって、こちらも思い出になってしまったが、いつか、また、どこかで食べて、気仙沼も台北のお店も思い出したい。

あと、たくさんの国を旅して思うのは、中華料理は偉大だということだ。
ちょっと長く滞在して、現地の食事に飽きても、中華料理でリセット出来る。中華料理店ほど、世界中にあるレストランはないし、そして、味も安定している。
日本食も多くなっているが、味がかなり違うことがある。
だから、尚更、中華料理は偉大だと思う。

口に合わない料理もあるかもしれない。
でも、旅に出たら、現地の料理を屋台や、場末の様なお店で食べてみて下さい。
今は、情報が溢れているので、ネットで美味い店が割と簡単に見つけられるかもしれないし…。
ワンコ

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