ロアー

場所はいつも旅先だったのロアーのレビュー・感想・評価

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)
3.7
穏やかな映像、穏やかな声、穏やかな時が流れる旅のドキュメンタリー。

主に早朝と深夜に街を歩くという監督/著者の言葉通り、昼の街の姿が少ないという点でも珍しい映画でした。

朝の透き通る空気、深夜の気だるい街の灯り。
レトロフィルターで撮ったような落ち着いた色味の朝食、彩度強めなネオン。早朝と深夜って1日の始まりと1日の終わりの狭間にある、どこか異世界のような雰囲気がある。

ガイドブックに載っているような観光地を巡って名物料理を食べる旅ではなく、街の生活の中にそっとお邪魔なするような、そんな旅。
"お気に入りのダイナー"なんて言葉が出てくるような旅を、私もいつかしてみたくなりました。
ロアー

ロアー