せいか

セミマゲドンのせいかのレビュー・感想・評価

セミマゲドン(2018年製作の映画)
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09/26、AmazonPrimeにて視聴、字幕版。
観る前から分かるおばか映画である。何を思って観たいものリストに入れたのか、過去の自分がわからないなと思いつつ、季節も秋になったので観た。役者さんの頑張りとチープなCG、美術を観る時間となる。真面目に観ると脳みそが溶けると思われる。

異常発生した蝉たちが巨大化していよいよ人類に牙を剥き始める!みたいなあらすじというか、それしかない。主人公たちも特に魅力があるわけではなく、なあなあのストーリーがひたすら展開する。作中はひたすらチーーープに人々が混乱して蝉に襲われている様子が続くか、主人公たちがわちゃわちゃしてるかのどちらか。似たようなシーンが延々続く。この手のホラーにありがちな安っぽいグロ描写もこの手の作品によくあることだが大判振る舞いである。特に意味のないセクシーの消費も当然のことながらある。

蝉は砂糖が好きみたいなワードを強調するので、なんかそのへんで反抗に出るとか、いっそ蝉の発生源となる自然をぶっ壊す方向にかじを切るのかと思いきや、そんなことも全然ない。蝉が血肉に飢えた生き物となることとか巨大化することの説明がないくらいには全然ない。

近年におかれましては蝉諸氏は夏が暑すぎてむしろ明朝および夕方にしか活動できなくなってる肌感覚があるので、毎年夏になるとなんだかやりきれない気持ちになるのだよなあと頬杖をついて頭は考え始めたり、古代ギリシアにおける蝉がのこととか考え始めたりもするけれど、本作は特にそういう蝉のことを考えるということも一切ない。何もない。ただ蝉が暴れている。それだけの作品である。
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