symax

地獄の門 4K レストア版のsymaxのレビュー・感想・評価

地獄の門 4K レストア版(1980年製作の映画)
3.5
かつて魔女が棲む邪悪な土地であったダンウィッチ…今まさにトマス神父がある冒涜行為をしようとしていました…それは自殺…遠く離れたニューヨークで降霊会に参加していた霊媒師のメアリーは、神父の自殺の一部始終を目撃し、余りの恐怖で死んでしまいます…神父が自殺してからのダンウッチでは、異常な砂嵐が吹き荒れる中、住民が一人、また一人と死んでいき…

埋葬された棺の中で、突如目を覚ますメアリー…
偶然居合わせた記者ピーターに救われたメアリーは、神父の自殺から"地獄の門"が開きかけ、死者達が地上に現れ始めた事を知ります。

このままでは、地上は死者達に埋め尽くされてしまう…地獄の門を閉じるべく、メアリーとピーターは地図にも載っていない町ダンウッチを目指すのです…

今年夏に開催された"夏のホラー秘宝まつり"で観ることが叶わなかった今作が、まさかの"冬も秘宝まつり"として、"ビヨンド"と共に二本立て限定公開されていまして、仕事ほっぽらかして行ってきましたキネカ大森。

"サンゲリア"に続くフルチ・ゾンビの二作目にして傑作です。

地獄の門が開いちゃうかもよ的な物語は、開いちゃったのね的な"ビヨンド"と繋がっているようで…

何だかサッパリ分からない話は流石のフルチですが…グロは容赦ないですよ…

特にウジシャワーというか、洪水は本物のウジをどんだけ撒き散らすのというシーンで、俳優さん達は、"絶対口に入れるもんか"という意気込みで口は真一文字…もう演技もへったくれも無いという阿鼻叫喚の画柄…見事です。

今作のラストシーンは、これまでも様々な物議を醸していますが、余りにも唐突過ぎだし、意味不明だし…

"ビヨンド"の終わり方が綺麗だし好きなので、私は"ビヨンド"の方が出来が良いと思います…まぁ、どちらも話はサッパリ分からないのですが…

"地獄の門"といえば、私が大学生の時バイトしていたビデオ屋さんで、ある日曜の昼にちょいベロに酔っ払った60歳くらいのおっちゃんが、"兄ちゃんグログロの映画ないんかい?"と聞いてきたので、幾つかスプラッターものを挙げたところ、おっちゃん中々の強者で大体のスプラッターを観てたから、今作を薦めたところ、"これ、いいんかい?"と聞いてきたので"口から内臓全部ゲロゲロですよ"と答えたところ、おっちゃんニンマリ"これ借りるわ〜、グログロ観ながら酒飲むとうまいんや〜"と言いながら借りていきました…後日、やっぱりちょいベロに酔っ払って返しに来たおっちゃん…ニコニコ…友達になったのは言うまでもありません…
symax

symax