また一人濃そうな新しい監督の名を知りました。ルチオ・フルチ。
イタリアンホラーの巨匠で"ゾンビ映画の父"ジョージ・A・ロメロと共に多くの映画監督に影響を与えたそうな。その残虐な内容から"マスター・オブ・ゴア"との異名も持っている。本作はそんな監督の1981年作。
ある一軒家に引っ越してきた家族。その家がヤヴァかったというシンプルなストーリー。
謎の地下室、怪しい少女、不気味なシッター、部屋の中に墓、序盤はいかにも怪しい要素や雰囲気がありつつもそこまで何も起きないかなぁと思ったのもつかの間、中盤一気にホラー炸裂。
コウモリが必要に手を噛み血が飛び散る。続いて家を訪れた不動産屋の女性が何者かにめった刺しにされまたまた血が飛び散る。
飛び散り、ひっかかり、したたり、流れる… 血の描き方に強いこだわりが感じられた。
終盤にいくにつれて内臓・生首・蛆虫等なかなかグロ度が増しそこまでリアリティはないけど不気味さはあった。ゴシックっぽい雰囲気や音楽も味があってヨーロピアンホラー特有の恐怖の中にも芸術性が感じられた。
同監督の他の作品も鑑賞して見たくなりました。