ジェイコブ

ダルバール 復讐人のジェイコブのレビュー・感想・評価

ダルバール 復讐人(2020年製作の映画)
4.0
屈強な肉体と悪を恐れずに先陣を切って進む勇敢さからムンバイ警察の尊敬を一身に受ける長官のアーディティヤ。彼はムンバイから悪を根絶するため、麻薬組織壊滅を掲げるが、それはインド政府を巻き込んだ強大な陰謀との戦いの始まりであった……。
インドのアクションスターラジニカーント主演の映画。あらすじ書いておいてなんだが、話もへったくれもあったものではない笑。しかし、彼のキレキレのダンスに思わず笑ってしまうようなアクション、遊び心溢れたシーンが満載と、良い意味のムチャクチャさが楽しめる作品。そして、インドならではの様々な方面に配慮したあからさまな注意書きなど、本来であれば邪魔くさく見えるものすら笑えて許してしまえる不思議。
ラジニカーント演じるアーディティヤが悪に対しは冷酷なまでに情け容赦がないのに、美人にはめっぽう弱いというギャップ。ありきたりだが、前半の傍若無人ぶりを見た反面、魅力が倍増して伝わってくるのが憎たらしい笑。前半とにかく笑えて、後半がシリアス全開という、まるでジェットコースターのようなだが、中でも悪党を捕まえて被害女性に靴で叩かせるシーンはお気に入り笑。
見終わって改めて思うのは、あのオッサンはマーベルもビックリな超能力者だろうということ笑。ラジニカーント作品は初だったが、個人的にインドのスティーブン・セガールと思っている笑。何だかんだ娘を思う気持ち感動するシーンもあり、長いけど最後まで楽しめた作品。