このレビューはネタバレを含みます
「東京」を描いた作品って数え切れない程あるけど、特別この映画を好きだなと思った。自分の心のどこかに持っている誰にも話せないような消化しきれない感情がスクリーンに溶け出したようだった。映像で見れるそれぞれの表情と、モノローグで語られるそれぞれの胸の内と。節々で思った、その痛み私も知っている、と。
世の中に知らなくていいことはたくさんあるけど一番は自分の正体……ね
どんな死に方が綺麗かって話、凍死が一番綺麗とか老衰が本当に一番いいのか、私もよく考えるしたまに誰かと話す。老衰で死にたいけど衰えたくはないから衰えないためにジムに行くんだ、ってそんなくだらなく思えるような未来の話をすることが死にたいって言いながら明日も結局生きている理由なんだよな。
何気ない言葉たった一言が誰かを生かしていることってたくさんある。
“前に進もうとしてたじゃないですか
死なないで毎日ちゃんと生きて
すごいことだからそれ”
これを聞いてから、終わってからもしばらく涙が止まらなかった。
心に留めておきたい言葉が多かったのと
“執着と大好きは別物だと思う、多分”
この言葉を留めながら観たいので公開したらまた劇場に行く。