さよこ

スパゲティコード・ラブのさよこのレビュー・感想・評価

スパゲティコード・ラブ(2021年製作の映画)
3.5
少し前に観た映画の感想文。
鑑賞後の断片的なメモを読み返しながら書いたので、薄めのレビューになりました🤦

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🍝全体的な感想
東京に住む若者をテーマに様々な人間模様があり、さらにそれぞれのキャラクターの生活圏が微妙に重なるなどすごく好きな感じの群像劇でした。失恋したてで占いにすがったり、元カレの今カノが自分とタイプが違くてショックを受けたり、マイルールを作って願掛けしたり。どこか身に覚えのあるエピソードがちらちら出てきて全部じゃないけど、分かるー!あるー!と思いながら観てた。

🍝印象的なエピソード
①可愛い女のコが文字通り自分を消費しながら生きていて、オトコを繋ぎ止めていられるのは【顔で1ヶ月、身体で3ヶ月】と自己分析している様子に切なくなった。作品とは関係性ないけど、ふいに某タレントが言った「容姿を褒めるのは、よっぽど頭がすっからかんで容姿しか褒めるところがないだけ」という痛烈な批判が頭によぎった。あたしから見たら恵まれた容姿は才能なんだけどな…。

②幸せな夫婦のようで、実は〇〇だった2人は男性側が〇〇慣れしてるような台詞の連発で、そこも色々リアルだった。キミのためと言いながら別れ話したり、何かいうと「そういうところが…」と、さも相手が悪いように言い換える。絶対大人しそうな人を狙った〇〇常習犯だよ、、、

③いくつかのストーリーのなかでも、女子高生とカメラマンの話が1番好き。突然押しかけてきた女子高生の誘惑に負けない稀有な彼の道徳心や、まくし立てられてもメンタルコントロールして怒りを抑えるシーンが印象的。役柄や演技力もあるだろうけど役者さんがどことなく等身大で演じてる気がして素敵だった。もっと出演作を観たいなぁ。…と思ったら今はイギリスで活動されていてあまり日本の作品には出なそう…?

⇩カメラマン役(古畑新之)⇩
1991年生。幼少期をフランスやアメリカで過ごす。音楽活動を行いながらCMやアーティストのPVに出演し、13年にGoogleのCMシリーズで注目を集める。現在はイギリスで活動中。

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逆に苦手だったのは、気だるい死にたがりの中学生。喫茶店でだらだら喋ってる内容も、2人がどこに惹かれて一緒にいるのかも、なぜ死にたがってるのかも分からなくてちょっとモヤモヤした。最後のほうは2人でアドリブで喋ってるのか自然な感じだったけど、それ以外はセリフが浮いちゃってるというか演技になってないというか…シンプルに撮り方が上手じゃないなと思った。

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共感できるところもありつつ、かといって何か心に残るとか、刺さって離れないような衝撃を受けたかというと今ひとつ惜しい感じだったので、この点数にしました。でもタイトルの付け方は秀逸。好き。

というか満島ひかりが出るなんて聞いてない!サプライズ出演!びっくりしたー!😳
さよこ

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