あき

ONODA 一万夜を越えてのあきのレビュー・感想・評価

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)
3.8
本作は戦争の悲惨さというよりも、洗脳によっていつまでもその呪縛から解き放されない者の悲劇、そしてその者を信じてついて行った者たちの悲劇を描いている。
これは戦争という特殊な事例に限らず今でも現在進行形で起きていることであり、トランプ元大統領に絡んだQアノンだけでなく我々の身近でもコロナやワクチンに関するデマなど今では特定の指導者による洗脳でなくてもSNSなど根拠のない情報でいとも簡単に安易に盲信されて多くの人が間違った方向に流されていくかを我々は目の当たりにし、人間の判断能力のあまりの脆さを体験している。
小野田寛郎の事例は決して過去のものではなく、いつでも自分自身が当事者になりうる危険性を秘めた問題なのだ。
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