レオン

ONODA 一万夜を越えてのレオンのレビュー・感想・評価

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)
3.5
小野田少尉に関し事実を知り、彼への考えが180度変わってしまった。(高評価フィルマ★平均3.9作品)wowow録画
映画としては、評価出来る点もあるが、イマイチポイントも多々。

子供の頃、小野田少尉のニュースを知ったが、よく30年も潜伏していたと、その忍耐力・精神力と使命感の強さに感動したが、今作で事実を知り(wikでも調べた結果)ほぼ人殺しの頑固者・・・という評価に変わった。

穀物を強奪したり、戦争に無関係の島民を何人も(wikでは必然性がない場合を多数含む30人以上!と)殺害し、島民からの報復を恐れて、ジャングルから出れなかったのでは、との情報もある。 
(今作自体がそういったネガティブ点を強調してる訳ではない)

身内が捜索に来た時も、米軍に強制された行動か、本心かが見分けられなかった点にも違和感が・・。

作品としてはドキュメンタリータッチで、残った数名の兵士どうしでの殴り合いシーン等、本当に殴っているリアルもあれば、赴任直後の本人がまだ若い頃やイッセー尾形演じる上官とのシーンは、青臭い演出に感じる事も多々で、私は全体的にはそれほど優れているとは感じない。

小野田少尉本人より、彼を見つけるために独自独断で行動して発見・説得した青年の方が感動材料に感じた。

シリアスなドキュメンタリータッチの力作だが、主人公本人が共感出来ない人物では、作品自体にも魅力を増さないい。
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