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梅切らぬバカのknmのネタバレレビュー・内容・結末

梅切らぬバカ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

双方の立場が理解できる(という言い方をするとおこがましいかもしれないけど)が故、視聴後も自分の考え、行動を振り返り息苦しい気持ちになった。
私自身、(きっと偽善的に)人と人を遮断してはいけないと思うし、私にもし障害を持った子どもがいれば、社会と共に生きていきたいと考えると思う。
一方、じゃあ自分の子供と障害者の方の施設が身近にある環境を自ら選びにいくかと言うと、本音そうではないと思う。健常者と同じ(というか健常者にも色んな人がいる)だともわかっているし、事実子どもに声をかけてくれるような優しい方と出会うこともある。とはいえ、やはり衝動的な行動や言動がある方がいるのもまた事実。映画の中の彼らのようにあからさまな行動をするかは別として、リスクを最小限にするよう距離を保つようにしてしまうだろう。
完全な折り合いをつけることはきっと難しいんだろう。ただ、知ろうとしない、理解しようとしないのは悪であるということは忘れたくないし、世界を棲み分けるということはあってはならない。

実際は子供は言葉を選ばないし、彼のような子どもがどれだけいるか分からないけど、子供こそフィルターなく相手の本質を見ているよなぁ。パパママの言動に惑わされずボールを届けてくれたことに気づけたきみ、そのままでいてくれー!
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