マツモトタクシー

梅切らぬバカのマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

梅切らぬバカ(2021年製作の映画)
3.1
和島香太郎 監督作品


山田珠子(加賀まりこ)は古民家で占い業を営みながら自閉症の息子の忠男(塚地武雅)と暮らしている
庭に生える梅の木は忠男にとって亡き父の象徴だが、その枝は私道にまで乗り出していた。。

隣家に越してきた里村茂(渡辺いっけい)は通行の妨げになる梅の木と予測不能な行動をとる忠男を疎ましく思っていたが里村の妻子は珠子と密かに交流を育んでいた

珠子は自分がいなくなった後のことを考え知的障害者が共同生活を送るグループホームに息子を入れることにしたのだが。。






以下ネタバレ


障害者と先に亡くなるであろう親そして地域住民との距離感そういう問題を取り上げたドラマ

ホームに入居し与えられた仕事や作業を真面目にこなす人は多いが融通が利かなかったり勝手な行動をとることもある

ご近所やホームの近辺から苦情が来たり
急に大声を出したり言うことをきかなかったりする
ケアする職員が注意しても病気なのでやむを得ない場合が多い
幼い子供のいる家庭は不安になるのも理解は出来る。。

とても難しい問題でこの作品も隣人とのトラブルは親しくなる事で一応丸く収まる形をとっていたけれど根本的な解決策は示しておらず中々見付ける事は至難の技だろう。。


マツタクも仕事柄、前の会社の時に何度か迎えに行ったことがある
2、3台で呼ばれて職員さんと他3人乗るのがパターン
中には軽度の人がリーダーで後3人は大人しい障害者の方で送らしてもらったことも。。
職員さんが付いてくれていても後部座席で奥に詰めてといっても真ん中がいいといって動かなかったり逆に窓側がいいとか信号に止まるのが嫌で大声だしたり様々な些細な事が起こる
マツタクは移動している間だけだけど寝食を共にして尚且つ近所から苦情が入ったりすること考えると、とても自分には務まるとは思えず敬意しかない🚖


梅切らぬバカとは❓
桜の木は枝を切ると枯れる恐れがあるそうで逆に梅は剪定して手を掛けていかないと育たないということからきているのだとか😀