ヒッチコックの遺作ということで、さすがに全盛期ほど物語は目新しくもない。
むしろ時代からしたら古い方の話になる。
それでも二組のカップルの絶妙な絡み合い。
だんだんと収束してついに出会うところだったり、巻き込まれていくプロットは過去の幾多の作品群と通じるものがある。
金髪美人を好んでいたヒッチコックにしては珍しくおばさんが主役。
それ以外にも話が凝りすぎており、もっとシンプルに見せられることも出来るはずだ。
とはいえこれはこれでラストはスッキリできるし、インチキ霊媒師という職業にもオチはしっかりとついている。