友二朗

ガンパウダー・ミルクシェイクの友二朗のレビュー・感想・評価

4.0
「I ♡ KITTENS」

考えるな、感じろ。
史上屈指の脳筋爽快ムービー。

いやもう最高だった。
2時間ずっとアクションしてるし演出からキャラから何までが濃い。正にコッテコテのミルクシェイクを飲んだ気分。

特に主人公サムの人間性がある意味定まっておらず、最強の暗殺者の裏に何処か少女のような面影がある。これと同じく作品自体も何とも言えない絶妙なバランスで成り立っており、刺さる人にはこの上なく刺さる一本なのではないだろうか。

やっぱり子供×暗殺者って強烈に良いよね。

ネオンが抜群に格好良い!
特にボウリング場の演出は最高。
映画館で観れて幸せだった。

本に武器を隠す、というか収納してある設定めーちゃくちゃ好き。「話してダメなら」の本にナイフあるのおもろ。

図書館の内装デザインも素敵。
このガレオン船のオブジェの本棚欲しい。

8歳9ヶ月と二人三脚運転。
カーアクションほんとに良かった。
最近カーアクション面白い作品多い。

清々しいほどの血しぶき。
これR15じゃなくてPG12でいいの?笑

サム/カレン・ギラン
表情がずっと"ガチ"で素晴らしかった。
何処かキュートさが滲み出る、完璧じゃないキャラデザインが秀逸。ドアの「ドン!」って音にビクッ!ってなるサム。こうゆう人間らしい部分が愛くるしくてどこか切ない。黒ハットと黒ロングコートが似合う。劇場を出る頃にはサムを心から大好きになっていた。

ダサすぎるカタカナのマシュマロマンTシャツは最高。まじで可愛い。盆栽も出てきて結構"日本"が散りばめられていた。

調べたらナヴォット・パプシャド監督は黒澤明の大ファンらしい。

両腕麻痺状態アクションは凄まじかった。これによって表現が狭まるのではなく、遥かに広い動きや演出を魅せられた。アクションってまだまだ無限。

ダイナーでのスローモーションアクションには何も言うことがない。ひたすらに最高。

BGMが悲しくも壮大。劇中歌のセンスも最高。
特にボウリング場のシーンでのBGMは予告編でも使われていたがたまらんたまらん。

図書館戦は全部通してエミリーのヘッドフォンの音楽で良かったんじゃないかな。

「本を交換したいの」
白々しい暗喩が面白い。
好み分かれそうやけど一周回って面白い。

「おクソ野郎共の脳天カチ割るわよ」
罵詈雑言のオンパレード/アナ・メイ
あんま好きになれんだけどこの力強さは素敵。

お母さんに関してはあまり上手く扱えてなかった印象。

笑うガスのとこおもろ。
バカ3人組良かったな〜。

ジムの低い声カッコいい。

いやなんか分からんけどめっちゃ楽しかったな。なんか分からんけどめっちゃ好き。

読んでくれてありがとう!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「お客様、銃はこちらへ」
治安が良いのか悪いのか分からないダイナー。ジョン・ウィックのホテル的な。

「シェイク手つかずね」
「ママと一緒に飲みたかった」

"豚にキスしな"

「学校で教わったの?」
「ディスカバリーチャンネル」

「私はエミリー、彼女の弟子」
可愛い笑

「口から泡吹いてる。はしたない」
このシーンなんかすっごい好き!

「武器が必要よ」
「自己啓発の棚を」

「骨折や出血は?」
「大丈夫」
「内出血は?」

「人の殺し方しか知らなかった」

「勝てると思うか?こっちは軍隊だ」
「こっちにはママがいる」

「さあどうぞ受け取って。私の心のかけらを
 また私の心を砕けばいい」

「楽しかった。久々に図書館に子供が来て」

「お前のせいで私は再び家庭で孤立した」
「今更だけど息子のこと、悪かった」
「ありがとうサマンサ」
2人共もう常識バグってて面白い。
裏社会に通る筋。

「空が君に覆い被さる。
 もう終わりだベイビーブルー」
この歌痺れる。

「君の街の唯一の絵描が
 君のシーツにクレイジーな模様を描く」

"自分の胸に聞け"

「誤った引き金」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⚠️ネタバレ注意⚠️




15年間見た目が変わらない母。
まそれはいいとしてこの母の隠れ家というか、「∞」の建物はどうやって分かったのか。何か特別な場所やったんかな。見落としたかも。ここ少し疑問に思った。

とはいえこの説明に尺を使われるくらいならこれで良かった。この作品に関してはもう何も考えに来てない。

最高です。
友二朗

友二朗