Yellowman

ガンパウダー・ミルクシェイクのYellowmanのレビュー・感想・評価

4.0
ポップでキュートな殺し屋さん。

本編冒頭で、アメリカ映画に良く出てくるダイナーがこの映画のストーリーの起点として登場し、ストーリー終盤のクライマックスを迎える場所が同じダイナーという所も自ら映画オタクだと言う監督のアメリカ映画の古き良き時代への想いを馳せたのかなと思えてしまうイスラエル出身のナヴォット・パプシャド監督。本作が3本目。しかも、過去の2本は共同でとの事なので、今回が初の単独監督作らしい。数々の映画を観てきた監督ならではの情報量が詰まった画作り、好みだなぁ。ボーリング場のライティングや、駐車場のカーチェイスのアングルやカット割りなんか抜群に上手いなぁと思って観た。ただ、名作映画のオマージュというか、サンプリングをさりげなく効果的に使っているよね。
前作がタランティーノから絶賛されたらしいし。けれど、カレン・ギランのアクションも半端ない。ガンアクションだけでなく、接近戦で魅せる身のこなし。身体能力高いわ。
後は脇を固めた女性陣のアクションも秀悦。
女性版「ジョン・ウィック」や新しい「キル・ビル」と言う表現も順当だろう。
全体的に音楽も含めてポップでキュートにデコレーションされているから、とても観やすい良作。
Yellowman

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