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ガンパウダー・ミルクシェイクのcinemakinoriのレビュー・感想・評価

4.1



“どうも、私はエミリー。彼女の弟子!”






控えめに言って好きなやつ。




もうね、フィメールアクションものにとことん弱いワタクシですから〜汗
評価は“おクソ”甘めですから〜!!


兎にも角にもカレン・ギラン嬢がどちゃくそ格好良くて美しい。
と言うか、ミシェル・ヨーも出てたんじゃん!!って言う嬉しい参戦も含めて全体的に好き過ぎるテイストで、個人的にめっちゃハマりましたわ。


フィメール版【ジョン・ウィック】よろしく、そこに【キングスマン】や【ベイビー・ドライバー】【チャーリーズ・エンジェル】の美味しいとこをブレンドして、タランティーノの世界観を踏襲させてみました的な!?

いちいちスタイリッシュ且つファンシー、にもかかわらずグロっグロでハードボイルドって言う、あらゆるシーケンスがPVのようにそれぞれの世界観や色でコーディネイトされていて、監督のセンスが伝わってくるのが良い!!



この作品の良いところは、人物描写やストーリーの深掘りを敢えて端折ってる所。
徹底的に初っ端からもう殺し屋家業で始まって、最後までそれを貫き通し、長ったらしい説明もなく、実にシンプルに要点だけをセリフと背景だけで魅せてくれる。
それだけで充分に世界観へ誘ってくれる監督の手腕、そして女優さんらの魅力的な演技とアクションに脱帽。


恐らくシリーズ化を見越しているであろう説明不足の“敢えて感”が、初作としてインパクトを残すには最良とも言える着地点だったんだと思う。
次作以降に伏線をたんまりと残している辺りに期待値とワクワク臭がパウダーのように鼻から脳裏へ突き抜ける!!!




大袈裟なスロー描写も、フィメールアクションだから成り立つ美しさ。

ミスマッチなファンシーアイテムとえげつないグロキルアクションとの対比やコントラストの異種格闘シーンの妙。

どの年代かも捉えにくい独特なファンタジーみ溢れる年代に、70年代〜80年代?の名曲の数々とのジャムセッションで織りなす時代考証すら吹っ飛ばす圧倒的な多様性に、ボリウッドのド派手アクション大作【RRR】にも似た振り切った大袈裟感を帯びていて、めちゃくちゃ心地よい♬



こう言うタイプの映画は、ご都合主義じゃなきゃ気持ちよくないんよね。
「んな訳あるかぁー」とツッコミを入れるような脳みそじゃ全くノレないってやつ。


タランティーノお墨付きも頷けるぶっ飛び具合は、ある意味【デス・プルーフ】に近い爽快感やスカッと感を味わえる。




ネビュラ、ルビー、そしてサム。















“この先は?”
“ナルニア国よ”
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