Mackeyホンダ

フィアー・ストリート Part 2: 1978のMackeyホンダのレビュー・感想・評価

3.8
前回はマヤ・ホーク、今回はセイディー・シンク。
知らない人は知らなくても、「ストレンジャー・シングス」ファンからすると"家族"みたいな若手女優が立て続けに登場しているので(前作のマヤはちょい役だったけど)、とても見やすかった。

タイトルにもある通り1978年を舞台にしていて、70~80年代の何となく殺伐とした雰囲気が好きな自分としては、観ているだけで楽しい。これ見よがしに古いラジカセから流れる70年代ソングもいい味出していた。主人公の名前が「ジギー」で、一番いい場面でデヴィッド・ボウイが流れたときはオジサン拍手した。(なぜ「ジギー・スターダスト」でなかったのかが謎だけど)

当然ながら「Part.1 1994」は鑑賞済み。というか「1」鑑賞後に即再生した。仕事もあったけど、我慢できなかった。

前作の過去を描く物語なので、ある程度の結末(誰が死んで誰が生き残るか)が提示された上での展開なのに、そんなことは別次元の部分で楽しませてもらった。上手い。(ホラーは結末なんか重要じゃないのよ)

「Part.1」は「スクリーム」オマージュだったのが、「Part.2」は完全に「13日の金曜日」を意識した湖畔スプラッター。ジェイソンのような覆面をかぶった筋肉男が森をうろつき、斧で犠牲者たちを追い回す。ただし子供は殺さないジェイソンに対して、コイツにはその辺のリミッターがないので注意だ。(直接的な描写はない)

不死身の殺人鬼が、目に入る人間を片っ端から力づくで殺戮していく。そこそこ広いキャンプ場で、殺人鬼はたった一人なのに、実際に登場人物たちに感情移入してみるとけっこう怖いもんだね。

「13金」「ハロウィン」のような"怪物ホラー"はあまり好みじゃなかったが、この手のジャンルの人気の所以を図らずも再認識した。

シナリオも上手かったよね。

「3部作の2作目」なので、前作の伏線をパタパタと回収しながら、次作への謎を適度に散らしていく感じもいい。(次作があるという前提なので気にならない効果)

当然ながら3作目へのクリフハンガーも連続ドラマの「次週予告」並にデカくて、決して次作「Part.3 1666」を観ないではいられない。

メシ食ったらすぐ観る。
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