結婚によって女が奴隷化していくさまをつまびらかにする異色のインド映画。
役名なし。
リズミカルな包丁さばきが小気味いい調理の景色が最初は楽しかったのだけど、徐々に「おさんどん地獄」がエンドレスになってきて観ているこちらもぐったり。
頼りの姑不在で、舅は穏やかに口うるさい&歯ブラシひとつ自分で取らない、嫁が生ゴミや汚水に「おえっ」となってる間、ヨガでリフレッシュする夫は夜の営み以外は役立たず、いや前戯もまともにできないからそっちもアウト。そこまで生理中の嫁を不浄扱いするなら、あんたも覚悟もって牛糞を食しなさいよ。
彼女の選択と行動は留飲が下がるといえばそうだし、エンディングもようやくインド映画のノリが戻ってきて楽しかったのだけどね………男たちは結局なにひとつ変わらない現実にモヤモヤ。
そういえば日本でも「女性は土俵から降りてくださーい」があったね。
あれから女性も土俵に上がれるようになったっけ?なってないよね。