ひどすぎる映画でした。
途中劇場から退出しようかと何度も考えながら、何とか最後まで見れました。
韓国のサスペンス映画で警察が無能なのは結構お約束な気もしますが、この作品に関してはそれがあまりにも酷くてフラストレーションが溜まる一方でした。
ヒロインの序盤あんなに追われて怖い思いしたのに、スーツに化けた犯人を全く疑わない鈍感さなどにもイライラしっぱなし。
犯人も体格良くて足も速いのに、ヒロインと対峙したときだけ急に弱くなる都合の良さも見ててため息が出ました。
あとは終盤あの時点での銃の使い方は倫理的にOKなの?とかなり疑問でした。
突っ込みどころ満載だし、内容がめちゃ薄いのに尺も長すぎです。
世にも奇妙な物語の1話分の長さで充分でしょ、と思ってしまいました。
この映画で感じたのは韓国って男尊女卑と年功序列が厳しい国なんだなあってことです。
序盤の飲み会のセクハラ描写や兄が妹に命令する門限。
交番で「年上に向かってなんだその態度は!」と犯人に怒鳴るお爺さんや、妹がヒロインに対して「お姉さん」とよんだり、徹底して敬語を使う描写など。
役者さんの演技は素晴らしかったです。
そこはさすが韓国映画とは思いました。