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殺人鬼から逃げる夜のひでGのレビュー・感想・評価

殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)
3.6
一つのセールスポイントで、ぐいぐい押してくる。

自分達の得意な表現を知っているから、
ツボに入れは一気呵成に攻めてくる。
ただし、その他の部分は、「目をつぶってね。」て潔い。

以前、僕はシリアスな映画が続くと、「ラブコメ」が見たくなっていた。

「ラブコメ」はもちろん今でも好きだけど、最近は刺激が強い「コリアンクライム」をチョイスすることも多い。

そんな人、つまり、「何がサクッと面白い映画」を求めているんだったら、うってつけの映画がこれです!

タイトルのまんま、殺人鬼に追っかけられるお話😅

この作品もコリアンクライムのいくつかのパターンを揃えています。

1. クールなイケメンがサイコパス
2. 警察が驚くほどポンコツ
3. 追われるヒロインは、ハンディキャップかあるが、健気で可愛い
4. 殺しや暴力の手を抜かない 
5. カメラや編集や音楽など、スリリングに見せるて数をたくさん持ってて、飽きさせない。

2に関しては、またまたこの作品でも、これでもか!というくらい無能、、というより
後半は無政府、無法国家💦

韓国国民の中に、警察組織への強い不信感を感じてしまう。
日本のように、無条件での安心感もどうかと思うが、国民と警察の関係は社会として改善していかないといけないのかなと、ちと思った。
まあ、エンタメとしては、犯人が自由に動けて、一層のスリリングな展開が作れるのはいいんだけどね。

5に関しては、音がない世界で生きている主人公、彼女が居る世界と、サイコパスが居る世界、つまり、聞こえないも聞こえるを交互に見せることによって、場面の緊縛感やスピード感が増し増しになり、とてもスリリングになる。

その音は彼女には聞こえない、いや、でも、ダメ!殺人鬼には丸聞こえだよ💦

音を視覚で見せるあの装置の明かりが迫り来る恐怖をさらに高める。

ラストで逃げ込んだ場所とその後の周りの対応は、「さすがに、無いかな、、」と大きくリアリティの壁を越えて、バランスを崩してしまったけど、

まあ、事件前のギョンミのお仕事飲み会エピソードと繋がっているのかな、

ハンディを理解しない、しようとしない社会
まあわ、分かるけど、あそこまで来ると、
ちょい無理くりかな、、(そこは減点)

聴覚障害を持つギョンミを演じるチン・ギジュが可愛いし、健気だ。これからもたくさん出演してほしい女優さんだ。
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